日本におけるesportsと国連のSDGsの整合性を探るコラムの第2部です。

前回は教育、男女平等、経済成長について説明しましたが、今回は活発に動いているeスポーツ産業がインフラ、社会、環境に与える影響について考察します。


  1. 産業、イノベーション、インフラ(目標9):
    日本のスポーツスタジアムのesports会場としての活用は、アダプティブ・リユースの模範である。
    この革新的なステップにより、日本は既存のインフラを最大限に活用しながら、デジタル進化の頂点に立ち続けることができる。
  2. 不平等の削減(目標10):
    esportsの領域では、スキルが主要通貨である。
    経歴に関係なく、才能があれば参加できる。この実力主義的な性質は、多様で包括的な環境を保証し、社会的格差の縮小における日本の躍進を示す。
  3. 持続可能な都市とコミュニティ(目標11):
    esportsのデジタル領域は、多くの伝統的なスポーツよりも本質的に環境に優しい。
    デジタルファーストのエンターテインメント・エコシステムを育成することで、日本はレジャーやコミュニティ活動における持続可能性の先例となる。
  4. 任ある消費と生産(目標12):
    esportsには、ハードウェアの生産と消費の責任が伴う。
    日本は持続可能な技術の進歩に精通しているため、エネルギー効率の高いゲーム機や責任ある電子廃棄物処理などの分野でリードする態勢を整えている。

日本のesportsシーンはゲームだけでなく、未来を見据えたものである。
本連載で明らかにしてきたように、競技性の高いデジタルスポーツを持続可能性と社会の進歩という幅広い目標に合致させることに計り知れない可能性があります。
日本がesportsでレベルアップすることで、エンターテインメントと持続可能性が共存する世界の青写真が描かれていくでしょう。